講演会の講師

３２　講演会の講師

生まれて初めて『講師の先生』と紹介されて　聴衆の前に立ちました。関東農政局長野統計事務所上田出張所の会議室で２０人の職員の前で私の講演が始まりました。『慣れないことはするものではない』と　良く言われ 本当にその通りだと思っていたのですが　今回は私達『信州せいしゅん村』が　統計事務所さんには一方成らぬ御世話になっていますので 断れずに 引き受けせざるを得ず　やることに成ったのでした。

どうしてかと云うと、４年前に信州せいしゅん村の発足時に『のうのうの会』の紹介記事を　関東農政局の発行の　農林現地情報に掲載して頂いたのが縁の始まりで　昨年は『獣害解決柵』もまたこの広報誌に掲載して頂きました。　この記事により　日本農業新聞やタキイ種苗さんが　それぞれ大きく取り上げ、反響が全国に広がり　大変感謝をしていたのです。関東農政局の発行の広報誌ですから　いくらなんでも二度も取り上げて頂く事など　想像も出来ない事なので　こんなお役所もあるのだなーと開かれた積極的な姿に好感を抱いていたのです。

担当のＫさんが遠慮がちに、

『職員の研修会で小林さんのやって来た事を話して頂けないですか。いつもは大学の先生方にお願いしているのですが　「せいしゅん村」さんが　しっかりと活動され、成果を挙げている事を　世間が大変評価していて有名ですから。そんな事を話して頂けないですか、是非お願いします。』

『エッーー、そんなに有名ですか。　嘘でしょう、そんな話し。冗談云わないで下さい。私には出来ませんよ』

『イヤー本当ですよ、知らない人はいないですよ。今までも統計事務所としてあんなに御世話になっているのに　またで申し訳ないのですが　お願いしますよ。講演会の講師として是非頼みますよ。』

『御世話にはこちらの方がなっているのですが困りますよねー。元来が私は内気だし　人前で話した事などとても無いですから　上手くできませんから　駄目ですよ』

『そんな事云わないでくださいよ。ちゃんとやっていることを知っていますし、これからも　色々と御世話にもならなくっちゃならないのですが　これも是非頼みますよー』

こんなやり取りが有って、先々の事まで話しが及んで来るともう駄目です。私達も頼みたい事が　沢山有る活動をしている立場上　引き受けました。

演題は「地域の活性化にむけて」と題して　自分のやって来た事を１時間３０分間にわたって、取り組むきっかけとのうのうの会の『前例が無い話し』、獣害解決柵の『独創的にやる』、秘伝信州たけし流１０割ソバの『仲間作り』、ほっとステイの『自然を教える』、こんな話しをし、その後『秘伝信州たけし流１０割ソバ』の打ち方を披露し、講演が無事終わりました。　
その後　懇親会で職員の方々と　ゆっくりとおしゃべりをして　帰宅となる。

（今回の体験は　私とすれば初めての事が　何とかとどこおりなく出来たので　まあまあかな。　内容の評価は聞いてくださった方々は　良かったと云ってくれましたが　身内はいないので正直判りません）