妻の入院

３１　妻の入院

トラブルは常に有るものですが　アクシデントは有って貰いたくない事です。妻が緊急入院しました。救急車で病院に運ばれ　緊急手術を受けて、それでも　この状態でも２４時間は上手くいったかどうかは（生死が）判りませんし、もしこの手術で駄目で有れば　今度は開腹手術を行い　やってみなければ　命の保証は出来ません　と云われてしまったのです。

エッ、こんな事が有るの。　信じられない事が次から次へと進んでいきます。人間の命なんかは　こんなに簡単に取り扱われて　生きたり死んだりしてしまうものなのでしょうか。信じられない連続でした。

でも幸運の女神は　また至るところに　微笑んでいて呉れる事も判りました。もし妻が事務所で一人で仕事をしていたら、もし家人が家にいなかったら、もし私が帰って来なかったら、もし先生が往診してくれなかったら、もし先生が入院を勧めて呉れなかったら、もし先生が救急車を呼んで呉れなかったら、もし先生が紹介状を書き先生と携帯電話で話をしなかったら、もし先生が違う先生だったら　と考えてみれば怖い、恐ろしい事が生じて　いたのかも知れないのです。

『こんな簡単な事で死ぬなよ』と　どの位心の中で叫んだ事か分かりません。お陰様で　無事退院し　療養をしている毎日ですが、家族の大切さは　今回本当に良く判りました。

風邪で体調を崩して居た親父さんの面倒を看ながら家事仕事を　痛い足をかばいながらやり　洗濯の仕事も引き受けて一手にやってくれたお袋さん。風邪でしかも「五十肩」で痛くて右手が使えないのに我慢して耐えた親父さん。会社帰りに　退院まで毎日顔出しを続けた次男坊。　２４時間体制で仕事をする忙しい毎日の会社勤めに　着いていて休む事が難しい状態なのに飛んできた長男。　義妹は結婚前は看護婦をしていたので　今回のただならアクシデントでの容態を気にし　翌日には東京から真っ先に駆けつけ　勇気づけて呉れました。

いつかは誰もが通らなければならない道なのですが　こんな事はいつまでも避けて通りたいものですが　どうにかならないかと　思っています。