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獣害対策学習会『私の熊考』 | 信州せいしゅん村

獣害対策学習会『私の熊考』

26 獣害対策学習会『私の熊考』

芦屋市での獣害対策学習会で 『クマハギ』の被害の調査報告や原因調査まで 5グループから発表が有りました。 『クマハギ』とはツキノワグマが檜や杉の幹を剥いで食べてしまい その剥がされた木々が枯れてしまう事で大きな被害が出ているそうで 岐阜県を始め被害が全国に広がりつつあるとの事です。これについて京都大学、岐阜大学の先生方が取り組まれ発表されていました。

この被害を防ぐ対策として有害鳥獣駆除により生息数を減らす方策を取っているようですが絶滅の危惧を増大させてしまうと懸念しています。

被害の発生原因は様々な説が有り食害を受ける木は木部に多くの糖分が含まれる、食害発生時期 他の食物より多くの糖分が含まれる、高茎草本の分布域では少ない、液果類が生育する林分では少ない、と報告され、被害木は 直径の大きな、成長の盛んな、皮を剥ぎやすい木、揮発性物質を多く含むと報告がされているそうです。 総じて言える事は熊の栄養状態が関係していて足りないときの摂食行動だと考えているようです。

この様な報告がなされた後、休憩時間に私は京大の先生の所に行きに私の『クマハギの熊考』なるものをお話ししてきました。

『先生、生物は植物でも動物でも 自分が死んでしまい子孫が残らないと思った時に 子孫を残そうとする行動に出ますよね。 野菜では実物(みもの)は水や肥料が足りているときは カボチャでもトマトでも大豆でも実を上手くは付けませんね。だから水や肥料を 呉れすぎてはいけないのですよと、また子孫を残すことを忘れて成長している葉物(はもの)は 暑さや寒さに遭うと自分が死んで子孫が残せない と思うと花を咲かせ実を付け子孫を残す、私は体験農業に来る人にいつも そうお話をしているのです。動物でも人間は 体力が20才までは上昇しますが過ぎれば低下する、衰えてくる、だから子供を作るのですよね。 養豚業で子豚を自分の家で繁殖させている人は 母豚が発情してこない時にどうやって発情来させるか知っていますか。一週間ほど絶食させて発情を来させて 交尾させているんです。

これと同じで『クマハギ』の事も同じように考えても良いのではないですかね。皆さんは熊の栄養状態が足りないから『クマハギ』を起こすと見ているようですが 私は逆に発情を起こすために皮は剥いで食べているのだろうと思うのですがどうですか。栄養分の無い皮を食べ 空腹感を押さえ 危機感を作りわざわざ発情を起こさせている。『クマハギ』を起こしている時期に熊を捕獲して栄養調査をしても 栄養の無い皮を食べているのだから 栄養が足りないのは当たり前では無いですか。『クマハギ』を起こす時期の前に糞や血液を調べたことが有りますか。 
 
18ページに『国際熊学会』においてアメリカクロクマのメスの性獣は、他の性及び年齢階に比べ もっとも『クマハギ』を発生させている。 と報告がされていると ここに書かれていますよね、関係が有るのではないですかね。良く判りませんが 自分の子孫を残さなくてはいけないと言う状況下に追い込まれているんじゃないですか。

そうなると ツキノワグマはなおのこと 駆除ではなく保護しなければいけないのではないですか』。 

これは農家の考え方ですがね。

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