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オニヤンマ | 信州せいしゅん村

オニヤンマ

24 オニヤンマ

田の草取りに田圃に入ったら 盛んにトンボのオニヤンマが産卵を繰り返していました。私の田圃は ご覧の通りに稲を30センチ角に荒く植えてあるので 絶好の産卵場所と思い産卵をしているのだと思われます。

近年、河川改修が進み コンクリートの三面張りが増えて川は有っても産卵する場所が無くなってしまって ホタルはさぞかし弱っているんでしょうね。人間の立場で考えたらどういう事なんでしょうか、子宮の無い女性が増えてきていますと 云う事でしょうかね、大問題になっても おかしくない事なんでしょうが、人間の事では無いので 誰も関心が無いのでしょうか。

これと同じ状態が 今のトンボにも言える事になって来ています。トンボは水たまりに産卵をするのですが この水たまりが無くなって来ています。田畑の隅々まで アスファルト舗装になってしまって 昔ながらの土のままの道路が無くなってきていて 田圃以外の水たまりは無いでしょう。そして残されたその田圃ですが、この環境が全く良くない方向にますます進んでいます。

そうでなくとも 農業の近代化が進み出した時代から 田の雑草を駆除する為に除草剤を使い、病害を防ぐために 病原菌を殺す殺菌剤、病気を運ぶ虫を殺す殺虫剤を使い、 更に使い始めてから それらが耐薬性が付いてきたので もっと強力な薬品を使うという事を繰り返し今日まで来ております。これでは田圃の生き物はたまったものでは有りません。それこそ生きた心地はしませんね。私も申し訳有りませんがつい最近判ったことで 知らぬとは云え 非常に反省しております。こんな状態の稲作から脱皮しようと 無農薬栽培を心掛ける風潮が出てきており 人間にとってもトンボや水中生物や昆虫にもとっても喜ばしい事だなと 思っておりました。

しかし今また 新たな問題として 人間が生物の生存権を無視してでも稲を今までの様に楽をして収穫を上げるようと それを阻害する病害虫防除をする為、耐薬性が付いてきた病害虫に対して更に強力な農薬を使っても稲が農薬の被害を受けないようにする為に 稲の遺伝子までも組み替えてその影響を受けないようにして 生産が出来るようにしようとしています。

人間だけが地球上に住めれば良いと 思っているの? 人間だけが自分の都合だけで、他の生物を抹殺していいの? 生産性だけで ここまで農薬を使い 食料を確保しなければならないの? こんな形で生み出される食料を、人々は食べ続けていくの?

何でもかんでも、安く生産すればいいものでは無いと思うのですが。 やってはならない事もあるし、汗水流さなければ いけないことも有る。最低限の手を掛けてでも 食料を得なければ いけないと思うのですが。
結局、誰が馬鹿なのかな、よく考えてみませんか。

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