21.菜の花畑
そろそろ菜の花も終わりになってきました。菜の花を特別綺麗に感じる事はどうしてかなと考えた事が今までは無かったのですが 最近考えるようになってきました。
一概に『菜の花』と言われておりますが 本当の菜の花と言われるものは 菜種油を取るために栽培されている『アブラナ』の花の事を言います。でも『菜の花が咲いている』と普通に言われて咲いているものは沢山の種類の野菜が有り冬菜、野沢菜、そして思いつかないかも知れませんが白菜、等 秋野菜を冬越しさせれば 皆春にあの様に咲きます。それにしても あの可憐なレモンイエローの花色は茎や葉のグリーンと 畑の周りの畦草のグリーンを従えて一つ頭が抜きんでて咲いているから目立ちますね。可憐とは言うものの しっかり自己主張して その存在を示しているのですから そうとも言えないのかも知れませんが しかしなんと言っても春一番先に畑の中で咲くものですから これに惹かれる人が沢山いるのです。
野沢菜の種を取るために咲いている『菜の花』、奥には堆肥が最近考えるようになってきましたと前述しましたが この頃気になって仕方のないことが有ります。それは菜の花が一面に咲いている場所が沢山増えてきたことです。
ある用件で遠出をしたときに『菜の花』で有名な所に立ち寄った事が有ります。確かに見渡す限り一面に菜の花が咲き誇っていて 広さに圧倒されてしまいました。朝の早い時間でしたので 観光客は誰もいなく商工会や行政の方々が前日の後片づけやゴミ片づけをしている最中でした。そこで『ご苦労様です、大変ですね』と声を掛けながら 常々考えていたことを聞いてみました。
『花が終わり、お祭りが終われば、後は種を取るだけですね』 『いや、種は取らず、花が終わったら刈り取ってしまうのです』 『エッ、どうしてですか。菜種油は取らないのですか』 『このままだとネコブセンチュウがますますひどくなって上手く育たないのですよ』 『そうですか、それは連作障害ですか』 『そうです、ですから種を蒔く前に土壌消毒をしないと駄目なんです』 『それは大変ですね』 『全部土壌消毒をしないといけないから 大変ですよ』
皆さんお分かりですか、【菜の花が毎年一面に咲くことは異常なんです】。 連作障害をわざわざ起こす農法で 農薬を大量に使い育ててまでして 観光客を呼ばなければいけないとは悲しいですね。 またそんな『菜の花』を美しいと言って褒め称えて良いのですか。 自然が病んでいくのは 愚かな行為が反省することなく繰り返されているからです。
菜の花畑
21.菜の花畑
そろそろ菜の花も終わりになってきました。菜の花を特別綺麗に感じる事はどうしてかなと考えた事が今までは無かったのですが 最近考えるようになってきました。
一概に『菜の花』と言われておりますが 本当の菜の花と言われるものは 菜種油を取るために栽培されている『アブラナ』の花の事を言います。でも『菜の花が咲いている』と普通に言われて咲いているものは沢山の種類の野菜が有り冬菜、野沢菜、そして思いつかないかも知れませんが白菜、等 秋野菜を冬越しさせれば 皆春にあの様に咲きます。それにしても あの可憐なレモンイエローの花色は茎や葉のグリーンと 畑の周りの畦草のグリーンを従えて一つ頭が抜きんでて咲いているから目立ちますね。可憐とは言うものの しっかり自己主張して その存在を示しているのですから そうとも言えないのかも知れませんが しかしなんと言っても春一番先に畑の中で咲くものですから これに惹かれる人が沢山いるのです。
野沢菜の種を取るために咲いている『菜の花』、奥には堆肥が最近考えるようになってきましたと前述しましたが この頃気になって仕方のないことが有ります。それは菜の花が一面に咲いている場所が沢山増えてきたことです。
ある用件で遠出をしたときに『菜の花』で有名な所に立ち寄った事が有ります。確かに見渡す限り一面に菜の花が咲き誇っていて 広さに圧倒されてしまいました。朝の早い時間でしたので 観光客は誰もいなく商工会や行政の方々が前日の後片づけやゴミ片づけをしている最中でした。そこで『ご苦労様です、大変ですね』と声を掛けながら 常々考えていたことを聞いてみました。
『花が終わり、お祭りが終われば、後は種を取るだけですね』
『いや、種は取らず、花が終わったら刈り取ってしまうのです』
『エッ、どうしてですか。菜種油は取らないのですか』
『このままだとネコブセンチュウがますますひどくなって上手く育たないのですよ』
『そうですか、それは連作障害ですか』
『そうです、ですから種を蒔く前に土壌消毒をしないと駄目なんです』
『それは大変ですね』
『全部土壌消毒をしないといけないから 大変ですよ』
皆さんお分かりですか、【菜の花が毎年一面に咲くことは異常なんです】。 連作障害をわざわざ起こす農法で 農薬を大量に使い育ててまでして 観光客を呼ばなければいけないとは悲しいですね。 またそんな『菜の花』を美しいと言って褒め称えて良いのですか。 自然が病んでいくのは 愚かな行為が反省することなく繰り返されているからです。