私達は等しくどんな方でも受入をしています。 但し、以下の趣旨をご理解の上、御検討下さい。 禁無断複写・無断転載 日帰り農村体験『 ほっと ステイ』「成果を得るには」
1.「ほっとステイ」の趣旨は、商業化、観光化された「やらせの農業体験」や施設見物ではありません。 実生活に少人数で入り、過去を、現在を、未来を学ぶ事です。受入家庭ごとに選択学習テーマを提示していますが、その家庭の農作業の進み具合、当日の天候によって左右され、作業内容を事前に固定しにくいのが「ありのままの農村、」「ありのままの農業」の姿です。 ヤラセの農業体験から断片的知識を得るのではなく、農山村がどのような自然環境、気候、人、その日の天気、多くの手間などの中で成り立っているのかという「ありのまま」の姿を、短時間とはいえ実際に交流を通し、体験し、感じてもらうことです。
2.「ほっとステイ」は、大人との交流をスムースに運ぶ為に、初対面の人とどう話しをしていくか、切掛けづくりや話し掛けにどう答えるか、です。 総合学習の大きな理念の一つである〔生きる力を育む〕をキーワードに、この学習の場として「人との交流のマナー」を最重要課題とし、その交流の姿勢を、受け入れ家庭に入った時に直ちに積極的に打ち出せるのかです。
見ず知らずの土地に来て初対面の大人と語り合うには、はっきりとした交流意識が無くては思うように進む訳はなく、成果が半減してしまいます。次世代の人間作りには絶対必要な事で、いつか出来るではなく、「ほっとステイ」を絶好の機会と捕らえ、出来るようになる事です。
3.民族の歴史・風俗・習慣は 祖父母世代から孫世代への伝達の繰り返し 「ほっとステイ」は、人間が生きる為の根本=食を生産する農村の祖父母世代から 都市に住む孫世代(子供)に、生の声で体験談を伝えたいのです。 生徒たちは後で引用している感想文にあるように、農山村の「ありのまま」の姿を 彼らなりに理解し、心豊かになって帰っていきます。今の教育に欠けているのはまさに祖父母の生きてきた生き方を、孫世代が学ぶ事ではないでしょうか
4.来訪時には 問題意識を持って臨んで下さい。目の輝きが違います。 生活経験や知識に乏しい生徒たちが何を希望するかではなく、指導的立場にある方々が現代日本の農山村をどのように理解し、そこから何を学べるのかを明確に意識されない限り、望ましい成果には至らないのではないかと思います。 私達は〔生きる力を育む〕ために、「ほっとステイ」で具体的に学んで欲しい事は (1)人と接する温かさ、人と付き合うマナーの大切さ、相互理解の大切さ。 (2)学校だけの勉強では足りない、農作業や会話を共にする『本物の生活体験』から、昔からの歩みやその貴重な体験を学び、今後の生き方に役立てる。 (3)自然の中で、仲間と共に思う存分働き・遊ぶことで、仲間意識を育て、お互いの義務を知る。 (4)農村の自然や農業を調査観察し、将来の「環境・食」への関心を高める。 (5)世の中は思い通りにいかないのが自然で、不揃いが当たり前であること。 (6)物事には自然の法則があり、それに反する不自然を見極める力を養成する。
5.成果は 学校側の目的意識、目標設定によって 違いが出ています。 (1)『入村心得』を勉強する a.現代の若者に欠けている事の一つに、礼儀作法があります。 受け入れ者はそれらをしっかりと教えられ、生きて来ていますので、当たり前の礼儀作法や躾が出来ていないと訪問者に対し「こんな事も出来ないのか」と拒絶反応を抱いてしまい、以後の交流がスムースに行かなくなる事がまま見受けられます。
b.若者世代には家庭生活でしっかりと教えられてもいないし、高齢者と話す機会もないまま訪れて頂く訳ですから、この際『初心マナー』=『入村心得』は、しっかりと覚えて来て下さい。
(2)交流しながら何を学ぶのか、どんなテーマの話しをするのか、決めてくる事。 訪れた学校側から 反省点として「最大の問題は、私たち側の『ほっとステイ』の目標が、はっきりしていなかったこと。だから、受け入れてくれた家庭も何をさせたらいいか、戸惑いもあったのではないだろうか。」と頂きました。この様な事にならない様に、事前学習はしっかりとおこなって来て下さい。
a.事前にテーマを決め、心を開いて、お互いに話し合えれば 素晴らしい話しを聞く事が出来るでしょう。 b.入村時に何を知りたいのかをまとめ、手元資料を基にインタビューする。目的がはっきりしていたため受入家庭にも好評でした。このような事も一つの方法かと思います c.人間は誰でも年を取れば、自分の体験、経験した事を 後世に伝えたい、残したいものです。問いかけが有れば、次から次へと話しが弾みます。 d. 各受入家庭のプロフィールや提供サービス、選択学習テーマを参考に、何を学ぶ、何を聞きたいか、テーマを掘り下げた問題意識を持つ。 e.同じ年齢の時に何をやっていたか? 戦争の時の体験談は? 戦後の食糧難は?何の仕事をしたかった? 子育ての苦労話は?と その人の人生を聞く。 f.そこで生活しているお年寄りや、望んで農村生活をしている人と接し、『何を得ようとするか、』『何を知ろうとするのか、』なのです。
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私達は等しくどんな方でも受入をしています。
但し、以下の趣旨をご理解の上、御検討下さい。
禁無断複写・無断転載
日帰り農村体験『 ほっと ステイ』「成果を得るには」
1.「ほっとステイ」の趣旨は、商業化、観光化された「やらせの農業体験」や施設見物ではありません。 実生活に少人数で入り、過去を、現在を、未来を学ぶ事です。受入家庭ごとに選択学習テーマを提示していますが、その家庭の農作業の進み具合、当日の天候によって左右され、作業内容を事前に固定しにくいのが「ありのままの農村、」「ありのままの農業」の姿です。
ヤラセの農業体験から断片的知識を得るのではなく、農山村がどのような自然環境、気候、人、その日の天気、多くの手間などの中で成り立っているのかという「ありのまま」の姿を、短時間とはいえ実際に交流を通し、体験し、感じてもらうことです。
2.「ほっとステイ」は、大人との交流をスムースに運ぶ為に、初対面の人とどう話しをしていくか、切掛けづくりや話し掛けにどう答えるか、です。
総合学習の大きな理念の一つである〔生きる力を育む〕をキーワードに、この学習の場として「人との交流のマナー」を最重要課題とし、その交流の姿勢を、受け入れ家庭に入った時に直ちに積極的に打ち出せるのかです。
見ず知らずの土地に来て初対面の大人と語り合うには、はっきりとした交流意識が無くては思うように進む訳はなく、成果が半減してしまいます。次世代の人間作りには絶対必要な事で、いつか出来るではなく、「ほっとステイ」を絶好の機会と捕らえ、出来るようになる事です。
3.民族の歴史・風俗・習慣は 祖父母世代から孫世代への伝達の繰り返し
「ほっとステイ」は、人間が生きる為の根本=食を生産する農村の祖父母世代から 都市に住む孫世代(子供)に、生の声で体験談を伝えたいのです。
生徒たちは後で引用している感想文にあるように、農山村の「ありのまま」の姿を 彼らなりに理解し、心豊かになって帰っていきます。今の教育に欠けているのはまさに祖父母の生きてきた生き方を、孫世代が学ぶ事ではないでしょうか
4.来訪時には 問題意識を持って臨んで下さい。目の輝きが違います。
生活経験や知識に乏しい生徒たちが何を希望するかではなく、指導的立場にある方々が現代日本の農山村をどのように理解し、そこから何を学べるのかを明確に意識されない限り、望ましい成果には至らないのではないかと思います。
私達は〔生きる力を育む〕ために、「ほっとステイ」で具体的に学んで欲しい事は
(1)人と接する温かさ、人と付き合うマナーの大切さ、相互理解の大切さ。
(2)学校だけの勉強では足りない、農作業や会話を共にする『本物の生活体験』から、昔からの歩みやその貴重な体験を学び、今後の生き方に役立てる。
(3)自然の中で、仲間と共に思う存分働き・遊ぶことで、仲間意識を育て、お互いの義務を知る。
(4)農村の自然や農業を調査観察し、将来の「環境・食」への関心を高める。
(5)世の中は思い通りにいかないのが自然で、不揃いが当たり前であること。
(6)物事には自然の法則があり、それに反する不自然を見極める力を養成する。
5.成果は 学校側の目的意識、目標設定によって 違いが出ています。
(1)『入村心得』を勉強する
a.現代の若者に欠けている事の一つに、礼儀作法があります。 受け入れ者はそれらをしっかりと教えられ、生きて来ていますので、当たり前の礼儀作法や躾が出来ていないと訪問者に対し「こんな事も出来ないのか」と拒絶反応を抱いてしまい、以後の交流がスムースに行かなくなる事がまま見受けられます。
b.若者世代には家庭生活でしっかりと教えられてもいないし、高齢者と話す機会もないまま訪れて頂く訳ですから、この際『初心マナー』=『入村心得』は、しっかりと覚えて来て下さい。
(2)交流しながら何を学ぶのか、どんなテーマの話しをするのか、決めてくる事。
訪れた学校側から 反省点として「最大の問題は、私たち側の『ほっとステイ』の目標が、はっきりしていなかったこと。だから、受け入れてくれた家庭も何をさせたらいいか、戸惑いもあったのではないだろうか。」と頂きました。この様な事にならない様に、事前学習はしっかりとおこなって来て下さい。
a.事前にテーマを決め、心を開いて、お互いに話し合えれば 素晴らしい話しを聞く事が出来るでしょう。
b.入村時に何を知りたいのかをまとめ、手元資料を基にインタビューする。目的がはっきりしていたため受入家庭にも好評でした。このような事も一つの方法かと思います
c.人間は誰でも年を取れば、自分の体験、経験した事を 後世に伝えたい、残したいものです。問いかけが有れば、次から次へと話しが弾みます。
d. 各受入家庭のプロフィールや提供サービス、選択学習テーマを参考に、何を学ぶ、何を聞きたいか、テーマを掘り下げた問題意識を持つ。
e.同じ年齢の時に何をやっていたか? 戦争の時の体験談は? 戦後の食糧難は?何の仕事をしたかった? 子育ての苦労話は?と その人の人生を聞く。
f.そこで生活しているお年寄りや、望んで農村生活をしている人と接し、『何を得ようとするか、』『何を知ろうとするのか、』なのです。