« 信州大学感性工学科で | メイン | 木曽郡王滝村にて »

2008年3月 2日

●一日中、果樹園

日本農業新聞の朝刊記事に、私がブログに昨日書いた蕎麦の収穫量の事が、『山形県が独自支援』の見出しで第一面に載っていましたよ。そこには山形県の平均収量は47kg、全国平均は60kgで、山形県では栽培に力を入れて、収量を上げるために補助金を支給しますとの内容だった。

そこで改めて農水省のデータベースを検索。昨年08年は主産県の平均は69kg、山形は55kg、長野県は81kgとなっていました(さすが信州!)。昨日のお店も収穫目標を訂正しないといけないですね。

今日は一日中果樹園で剪定作業。遅くなってしまうと木に負担がかかってしまうので、もっと早くやらないといけないのですが、用事がありすぎて出来なくって困っていました。何故早くやらなければいけないかというと、木が水を吸い上げはじめてきてから枝を切ると、その切り口からポタポタと樹液が滴り落ちるのです。人間でいえば出血している状態かな。止血が出来ないと死んでしまいますね。だから果樹の生命活動が休止している冬の間にやるのです。

我が家の果樹園は、愉しむ果樹園ですからたくさんの種類の果樹を植えてあります。桃、カリン、梅、ナシ、リンゴ、サクランボ、サルナシ、ブドウ、洋ナシ、柿、キウイ。

皆さんは知っていますか。イギリスでは『紳士の嗜み』として果樹園の手入れをしているそうで、こだわりのジャムやチーズやジュースや・・・いろいろな自慢をし合っているらしいですね。果樹園での作業が、普段の生活と違いストレスを解消させることに繋がることになっているようです。兎に角、農産物を自分で栽培して収穫し、自分で加工して自家用にしたり周りに配ったり、農業を楽しんでいるようです。

ところでイギリスは1961年には食料自給率が42%まで割り込んでいた国ですが、1996年は79%の最高値を記録し、2002年はちょっと下がりましたが、なんと74%になっています。自給率はイギリスの国策で高まったのですが、人々の農業への関心が高まり、イギリスの皆さんが農業への取り組みを改めてやり始めたからでしょうね。色々と積み重なった結果がイギリスでは良い方向になったので、紳士の嗜みから生み出される『こだわりの品』ができるのですね。羨ましい。

日本もこれからこのような事への強まりが始まるのではないでしょうか。農業が見直されますよ。皆さん始めませんか。信州せいしゅん村では、このような方にお手伝いをしています。お気軽にお尋ねくださいね。